第21回 「住まいの防災講座」 住まいの停電対策①

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―― 地震や台風などの災害で、停電が発生することがあります。今回は、長期間の停電が発生した場合、生活にどんな支障が生じるのかを考えていきます。

 

防災知識クイズ
停電になると使えないものは?
①冷蔵庫
②ガス給湯器
③トイレ

※クイズの答えは本文中にあります。

 

1.過去に起こった大規模停電

2011年に発生した東日本大震災では、沿岸部の発電所が津波で被災、また送電設備、電柱の倒壊などにより、大規模停電が発生しました。東北電力管内では、3日後に約80%が復旧したものの、全体の復旧までに約3か月かかりました。

2018年に発生した北海道胆振東部地震では、地震により北海道最大規模の火力発電所がダウンし、北海道全域で停電(ブラックアウト)が起きました。1日半後に約99%が復旧したものの、復旧完了までに約1か月かかっています。

直近の災害では、2019年の台風15号による千葉の大停電。関東地方を中心に約93万戸におよぶ大規模な停電が発生し、復旧するまでに2週間以上かかった地域がありました。

こうした大災害だけでなく、地震や台風、豪雨などにより、お住まいの地域でも大規模停電が発生することが考えられます。
 

2.設備・家電は、ほとんどが電気で動いている

停電時の家電・設備のイメージ
停電になるとエアコンや照明、テレビ、冷蔵庫はもちろん、IHクッキングヒーターや炊飯器も使えません。ガス給湯器も、リモコン操作や排気ファンなどに電気を使用するので、停電の際は使うことができません(電気を使わない風呂釜や小型湯沸器は使えます)。スマホも充電ができないので、緊急連絡ができないなど、普段の生活がストップしてしまいます。
 

3.長期間の停電発生!具体的にどんな問題が?

停電時のろうそくのイメージ
では、長時間電気が使えないと、具体的にどんな問題が起こるのでしょうか?

●冷蔵庫が使えなくなる

食べものが腐ってしまい、買いだめした冷凍食品がとけてしまいます。冷蔵庫の食材がダメになるだけでなく、その後の処分も困ります。

●部屋がずっと暗い

停電になると部屋の電気がつけられないので、夜は家中真っ暗に。さらに地域全体のあかりが消えているので、あたり一面真っ暗な状態が続きます。懐中電灯やランタンなどは、部屋ごとにあると安心です。

●部屋の温度調整ができない

停電になるとエアコンや扇風機が使えなくなるので、暑さ、寒さ対策がしづらくなります。暑い時期だと熱中症が気になります。冬は暖房が使えなくなるので、防寒対策を。

●トイレが流せない

タンク一体型のトイレは停電でも水が流せますが、タンクレストイレの場合、電気を使って水を流すので、停電時には流せなくなります。非常用に手動や電池で水を流すしくみが取り入れられているかどうか、事前に確認をしておきたいですね。

●料理ができない

IHクッキングヒーターは電気を使うので調理ができません。ガスコンロは、乾電池式のものは使えますが、電気を使用しているガスコンロもあるので、注意が必要。カセットコンロを用意しておくといいですね。

●スマホが使えない

家族との連絡や災害情報を入手するためにスマホを使う方も多いと思いますが、照明の代わりにも使えるので、活用の場面が多く、バッテリーがなくなることも。電池式のモバイルバッテリーと乾電池があると安心です。

●入浴ができない

エコキュートや電気温水器は停電の場合は、お湯はりができません。(タンクの中にお湯が残っている場合は、シャワーや蛇口からお湯を使うことが可能)

●洗濯ができない

もちろん洗濯機も使えません。断水していなければ手洗いで洗濯はできますが、停電が続くと洗濯物が増えるので大変です。
 

【防災知識クイズの答え…①②③全部】
停電になると電気を使っている冷蔵庫はもちろん、電気を使用しているタイプのガス給湯器も使えなくなります。
トイレもタンクレストイレの場合、水を流すときに電気を使うので、停電になると流せなくなります(種類によっては乾電池や手動で流せるタイプもあります)。

 

長期間の停電が発生すると、困ることがたくさんあります。事前に自宅の設備などを確認し、長時間の停電に備えておきたいものですね。
 

【ポイント】
大規模停電は、どこでも発生する可能性がある
停電になると家のほとんどの設備、家電が使えなくなる
具体的にどんな問題が発生するかを知り、事前に対策を

 

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