第20回 地震に強い住まいづくり②「耐震・制震・免震」のメリット・デメリット

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―― 前回は、地震に強い木造住宅を建てるための「耐震工法」についてご紹介しました。今回は、地震対策で使われる「耐震工法」「制震工法」「免震工法」の特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

 

防災知識クイズ
東京駅丸の内駅舎で採用されている地震対策は?
①耐震工法
②制震工法
③免震工法

※クイズの答えは本文中にあります。

 

1.住宅の地震対策「耐震」「制震」「免震」工法とは

耐震工法・制震工法・免震工法のイメージ画像
地震対策には3つの工法が使われています。
その中の一つ「耐震工法」は、建物自体を地震の揺れに耐えられるよう、丈夫な構造にする工法です。このほか、地震に耐えるだけでなく、地震による揺れを抑える工法もあります。それが「制震工法」と「免震工法」です。

「制震工法」は、壁の中に制震ダンパーなどの装置を設置し、地震の揺れを吸収します。
例えば1階の壁に制震装置を入れることで、2階部分の揺れを小さくします。
「耐震工法」と比べ、建物の揺れを抑えることが可能なため、建物へのダメージが軽減されるほか、家具などの転倒リスクを軽減することができます。
大規模な地震や繰り返しの地震に有効な工法と言われています。

「免震工法」は、地盤と建物の間に免震装置を入れることで、地震の揺れを直接建物に伝えにくくする工法です。地盤と建物が離れているので、他の工法より地震の揺れを軽減することができます。
なお、免震工法は地面から伝わる揺れを吸収することが目的であるため、台風のように横から吹き付ける風に対しては効果を発揮しません。
 

2.「耐震」「制震」「免震」工法のメリット・デメリット

どの工法も建物の破損や損傷を軽減することが可能ですが、それぞれに特徴があります。

工法 主なメリット 主なデメリット
耐震工法 ●比較的安いコストで取り入れることができる。
●台風による強風にも対応可能。
●装置を付ける必要がないため、比較的設計の自由度が高い。
●繰り返しの地震で建物にダメージが蓄積され、耐力が衰えてしまう可能性がある。
●地震の揺れが直接建物に伝わるため、揺れが大きい。
制震工法 ●耐震工法だけの場合と比べて、地震の揺れに強くなる。
●エネルギーを吸収し、建物の変形を抑える。
●繰り返しの地震に強い。
●制震装置だけでは、建物自体は強くならないため躯体にも対策が必要。
●制震装置を付ける必要があり、コストがアップする。
免震工法 ●揺れを大きく軽減できる。
●地面の揺れが建物に伝わりにくいため、建物の損傷・家具の転倒などを最小限に抑えることができる。
●耐震工法、制震工法に比べてコストが高い。
●定期的なメンテナンスが必要。
●地震の際、建物ごと揺れるため建物のまわりにスペースが必要。
●台風による強風には効果が少ない。

 

一般的に、免震工法は地震の揺れが大きくなるビルやタワーマンションなどで採用されることが多いです。また、2012年に完成した東京駅丸の内駅舎は、免震工法が採用され、注目を集めました。

【防災知識クイズの答え…③】
東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事では免震工法が採用されました。

 
 

3.地震に強い家を建てるならどの工法を選ぶ?

テクノストラクチャーの制震システム
どの工法がベストかは一概に言うことができませんが、建築予定地の地盤や、土地の大きさ、建築コストなどから総合的に判断したいですね。
地震に強く、揺れにも対応するなら、一番取り入れやすいのは、「耐震工法」+「制震工法」の組み合わせ。地震に強いしっかりとした建物にしたうえで、「制震装置」を設置する方法です。

テクノストラクチャーの制震システムは、建物の骨組みに制震装置「テクノダンパー」を組みこむことで、建物の揺れを吸収し、家具の転倒などの被害を抑えます。
地震対策をしっかりすることは、家族の安全はもちろん、住宅の資産価値を守ることにもなるので、住まいづくりでは、先のことまで考えて地震対策をしておきたいですね。
 
 

【ポイント】
建物の地震対策は「耐震」「制震」「免震」の3つがある
建物の強度を高め、地震による破壊や損傷を防ぐ「耐震工法」
地震による揺れを吸収する「制震工法」
地震の揺れを建物に伝えにくくする「免震工法」
「耐震+制震」で繰り返しの地震に強い家へ

 

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