第1回 最大震度は「7」? 知っておきたい地震の知識

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地震に強い家を建てるときは、「震度」と「マグニチュード」どちらを気にしたらいい?いつ起こるかわからない大地震。安心して暮らせる住まいづくりのために、知っておきたい地震の知識をご紹介します。
 

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1.地震の「震度」と「マグニチュード」の違いとは?
2.震度5と6に弱と強があるのはなぜ?
3.震度は「7」より上はない!?
 

1.地震の「震度」と「マグニチュード」の違いとは?

大きな地震が発生したときに発表される「マグニチュード」と「震度」。それぞれの違いをご存知ですか?

「マグニチュード」は、震源における地震そのものの大きさ(規模)のこと。「震度」は、地震が起きた時にある地点がどれだけ揺れたかを表す指標です。

マグニチュードの小さな地震でも震源地から近いと震度は大きく、マグニチュードの大きい地震でも震源からの距離が遠いと震度は小さくなります。同じ地震でも、震源からの距離や地盤によって、揺れの大きさが変わります。

マグニチュードと震度の図
 

2.震度5と6に弱と強があるのはなぜ?

気象庁では、震度を「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級で表しています。

なぜ、震度5と6だけ、「弱」と「強」があるのでしょうか?

もともと、震度は0~7の8段階しかありませんでした。
1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の時に、震度5と6を観測した地域で、同じ震度でも発生する被害にバラつきがあり、被害状況と震度の関係を細かく把握するために設定されたのです。


出典:「震度とゆれの状況」(地震調査研究推進本部)https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html
 

3.震度は「7」より上はない!?

実は、震度というのは、平成8年の3月までは、職員の体感や周囲の状況から推定していました。現在は、全国各地に設置された計測震度計により自動的に観測し、発表しています。

震度は、計測震度計で観測された値で決められているので、値によっては「震度8」もあり得ます。

しかし気象庁の資料によると、「震度7は最大級の被害をもたらすものと認識されており、防災対応も最大級の措置が取られるため、それ以上の震度を出しても意味がない」などの理由から、現時点では震度7以上は設定されていません。

つまり、「震度7」には上限がないということ。
どんなに強い揺れが発生しても、「震度7」になってしまうのです。

では、家を新築するときの「耐震」について、どのように考えればよいのでしょうか?
住まいづくりで考慮しなければならないのは、「マグニチュード」ではなく、地震による揺れの強さの「震度」です。
強い揺れでも倒壊しないように設計することが基本!
将来、想定外の大地震が起きるかもしれないので、最大震度である「震度7」を想定しておく必要がありそうですね。

震度の図
 

次回は、住まいの耐震性について詳しくご紹介します。

【ポイント】
1)地震に強い家づくりで大切なのは「マグニチュード」よりも「震度」
2)震度5と6の「弱」と「強」は、兵庫県南部地震の後につくられた
3)「震度7」以上の数字がないので、震度7の揺れの大きさには幅があることを忘れずに!

 

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