第5回 もしものための「備蓄」できてる?
災害が起こった時の準備はできていますか?「非常用持ち出し袋には何を入れる?」「ライフラインが止まった時の備えは?」「備蓄は何をどれくらいしたらいい?」についてご紹介します。
index
1. 食べ物・飲み物・生活用品の備蓄は十分ですか?
2. 非常用持ち出し袋は持ち運べる重さですか?
3. ライフラインが止まっても生活できますか?
4. 我慢できないトイレ。非常時の対応を知っておく
5. 非常用水として使える「エコキュート」の水
非常用持ち出し袋の重さの目安は、男性は15㎏、女性は?
①15㎏
②10㎏
③5㎏
※クイズの答えは本文中にあります。
1.食べ物・飲み物・生活用品の備蓄は十分ですか?
地震だけでなく、台風や大雨などの自然災害で電気やガス、水道などのライフラインが止まることがあります。突然の出来事に慌てないためにも、普段から災害に対する備えが必要です。
食べ物、飲み物、生活用品など、保存ができるものを家族の人数分用意しておきましょう。
■備蓄の例
・飲料水3日分(1人1日3リットルを目安に)
・非常食3日分(レトルトご飯、ビスケット、チョコ、乾パンなど)
・生活用品(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、懐中電灯・乾電池、カセットコンロ・ガスボンベ、ビニール袋、食品包装用ラップ、充電式ラジオ、常備薬など)
大規模災害に備え、本来は1週間分の備蓄が望ましいと言われています。1週間分というとかなりの量になるので、置く場所に困りそう…。保存のために特別なものを用意する必要はなく、普段食べている食品や生活用品など、保存できるものを少し多めにストックするだけでも「備蓄」になります。
2.非常用持ち出し袋は持ち運べる重さですか?
自宅が被災した時など、避難する時に持ち出すモノをあらかじめリュックなどに詰めて、「非常用持ち出し袋」を作っておきましょう。中身は、携帯ラジオ、携帯電話用充電器、ヘルメット、救急セット、簡易トイレ、軍手、ブランケットのほか、自分にとって必要なモノを入れておきます。赤ちゃんがいるならオムツや離乳食、粉ミルクなど、持病がある方がいるなら常備薬も必要です。
非常用持ち出し袋は何でも多めに入れておけばいいという事ではなく、非常時に持ち出せないと意味がありません。
非常用持ち出し袋の重さの目安は、男性15㎏、女性10㎏と言われています。自分で無理なく持ち出せる量で両手が空くようにリュックに入れておくといいですね。玄関や寝室、車の中などすぐに持ち出せるように準備しておきましょう。
女性が無理なく持ち出せる重さの目安は10㎏と言われています。人によって違うので、実際に持って歩いてみるといいですね。
3.ライフラインが止まっても生活できますか?
自宅の被害が少なくてもライフラインに被害が発生して使えなくなることがあります。
総務省の資料(※1)によると熊本地震では、ライフラインの復旧完了まで、電気は1週間、ガスは約2週間、水道は約3か月半かかったとあります。電気は比較的早く復旧すると言われていますが、ガスと水道は時間がかかることも。
電気やガスが使えない場合、ガスコンロやガスボンベを備蓄しておくと温かいご飯を作ったり、お湯を沸かすことができます。
水は、飲料用以外に食事用、衛生・風呂用、トイレ用の水が必要です。日ごろから、水道水を入れたポリタンクを用意したり、お風呂の水を張っておく(※2)などの備えをしておくと非常時に利用できます。通常サイズのお風呂であれば、180~200リットルの水を貯められます。
最近では、備蓄水としてウォーターサーバーが注目されています。定期的に水が届くので、水の消費期限が切れていたということがなく、非常時の飲み水として便利です。
水分不足は命に係わることも。熊本地震では、車の中で避難生活をして「エコノミークラス症候群」になった人もいたようです。
エコノミークラス症候群は、水分不足も原因の一つと言われているので、水の備蓄はしっかりしておきたいですね。
※1 出典 総務省「熊本地震におけるICT利活用に関する調査」(平成28年)
※2 不慮の事故防止の観点から、小さい子供がいる家庭では浴槽に水はためないようにしましょう。
4.我慢できないトイレ。非常時の対応を知っておく
災害時には、食料や水の確保だけでなく、トイレ・衛生対策が重要と言われています。
過去の震災では、トイレに行くのを我慢した人も多かったようです。
当たり前のことが普段のようにできないことは、精神的にもつらいものです。
排水管が壊れている場合には、水洗トイレは使えないので、携帯トイレなどが必要です。
被害がない場合には、自宅でトイレが使えると安心です。
パナソニックのトイレ「アラウーノL150」の場合、停電時にはボタン操作や手動で水を流すことができます。
断水時には約4リットルの水を便器に入れることで水が流せます。飲料水以外で、水が必要な場面は意外と多いですね。
5.非常用水として使える「エコキュート」の水
自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機「エコキュート」は、空気中の熱を利用してお湯を沸かす仕組み。
省エネ、電気代が削減できるなどのメリットがあり普及しています。最近では、非常時に貯めた水を使えるという点も注目されています。
停電時にもシャワーや蛇口からお湯が出たり(湯温調整はできません)、断水時にはタンク内の水やお湯を取り出して生活用水として使うことができます。
パナソニックのエコキュートの場合、約195~560リットルの水やお湯が使えます※。
パナソニックのエコキュートは、震度7相当にも耐える耐震設計なので、震災時にも心強い備えになります。
地震でタンクが倒れてしまっては、非常時に使うことができません。地震に強い住まいはもちろん、家の外に設置するものの耐震性も考えておきたいですね。
※使える水の量は、タンクの容量によって異なります。お風呂のお湯を貯めた後やシャワーを使った後など、貯湯タンクに水が溜まっていない場合には利用できません。
備蓄の量については、一例です。ご家族の人数や状況により異なるので、詳しくは下記サイトなどをご確認ください。
【参考サイト】
災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~(首相官邸ホームページ)
●食べ物、飲み物、生活用品などは3~7日分備蓄が必要
●非常用持ち出し袋は持ち運べる重さに(男性15㎏、女性10㎏が目安)
●ライフラインが止まった場合を考えてガスコンロや水を備蓄
●非常時のトイレの使い方を知っておく
●エコキュートのタンクの水は非常用水として使える
地震に強い家をつくるならパナソニックの耐震住宅工法「テクノストラクチャー」